冬の作品(12月〜2月)
俳 句
作 者
写 真
○
彩られ 俗世忘るる 小鴨かな
多喜 丈城
牧野佳子
○
歩みたる 七十路半ば 柿干しむ
多喜 丈城
島田尚武
○
睦まじき 片隅庭に 梅二輪
多喜 丈城
本人
○
陽燦燦 老いて盛ん 梅ふふむ
多喜 丈城
本人
○コウノトリ ご馳走美味しく 着ぶくれぬ
多喜 丈城
杉田雅博
○背に抱く 老いたりといえ なごり雪
多喜 丈城
島田尚武
○見つめられ 厄祓ひたり 節分会
多喜 丈城
本人
○四股踏みて 火の粉舞ふ 追難かな
多喜 丈城
本人
○松明に 願いのこもる 鬼やらい
多喜 丈城
本人
○名物の赤福餅や伊勢の春
吉川 晋也
本人
○贈ります サンタクロース 登ります
多喜 丈城
本人
○風見鶏 海を向きゐし 初冬かな
多喜 丈城
○残りても なお輝きし 枯れ一葉
多喜 丈城
本人
○小春日や 願かけまでの 石畳
多喜 丈城
本人
○乾鮭の 眼光のこり 吊られゐし
多喜 丈城
本人
○胸元へ 手探り寄せたり 柚子五つ
多喜 丈城
本人
○空の木の 背に輝きし 初日の出
多喜 丈城
本人
○初春の 七十路半ば 奏でおり
多喜 丈城
本人
○宿題の 無き冬休み 高鼾
多喜 丈城
○白魚の苦し涙や躍り食い
多喜 丈城
久留米市
○畦道の息吹高まり下萌ゆる
多喜 丈城
本人
○海峡の 風と可したり 鷹柱
多喜 丈城
本人
○福笹の鈴 はずしとんどへ 納めたり
多喜 丈城
本人
○蒼天
へそろそろ染める
初日の出
多喜 丈城
本人
○廃屋
を
戒
めゐたし枯るる
蔦
多喜 丈城
本人
○石畳風を待ち舞ふ落ち葉かな
多喜 丈城
松原正典
○蹲いに朝濁りなく十二月
多喜 丈城
松原正典
○ルミナリエ地上の星と冴えわたり
多喜 丈城
アサヒ・コム
○ゆっくりと幕降ろしてよ秋の暮れ
多喜 丈城
本人
○塩の香を背に受け光る大根かな
多喜 丈城
アサヒ・コム
○凍る滝仁王となりて立ちにけり
多喜 丈城
藤井克己
○福笹や幸せ祈る戎さん
吉川 晋也
本人
○初雪に足跡残し急ぎけり
吉川 晋也
田中美津
○お神籤を隙間に結ぶ初詣
多喜 丈城
本人
○古矢燃ゆ新矢抱きて去年今年
多喜 丈城
本人
○電線を掻き分け昇る初日かな
吉川 晋也
本人
○鎮魂の願いを込めし竹灯籠
吉川 晋也
やまさん
○餅花の木戸をくぐりて繁昌亭
吉川 晋也
本人
○初詣のぞみは高く絵馬高く
吉川 晋也
本人
○サーフィンや波に呑まれて波に乗る
吉川 晋也
本人
○時雨去り傾く夕日雲を差す
吉川 晋也
本人
○観覧車しぐれる街を下に見て
吉川 晋也
本人
○一筆に思いを託し春を待つ
多喜 丈城
本人
○宙の果て彼方より明く初日の出
多喜 丈城
本人
○貼り替えし障子明りの一と間かな
吉川 晋也
本人
○小春日の五色の湖や眩しかり
多喜 丈城
本人
○流木や海鳴りの宿冬ぎるる
多喜 丈城
本人
○雨が降る湖北の岸辺枯れ葉降る
多喜 丈城
本人
○大根干す仰ぐ彼方に富士の山
多喜 丈城
三島市HP
○連なりて干さる大根富士の山
多喜 丈城
アサヒ・コム
○倉壁の天にも昇る蔦紅葉
多喜 丈城
本人
○駆け下る火が滝となるお燈祭り
多喜 丈城
アサヒ・コム
○渦潮の風受く羽根の大廻り
多喜 丈城
本人
○こっち見て翼広げる春の鴨
多喜 丈城
本人
○花びらを透かして宙に寒桜
多喜 丈城
本人
○海峡の風と化したり鷹柱
多喜 丈城
○上り子の 腰に荒縄 お火祭り
多喜 丈城
○駆け下る 火が滝となる お燈祭り
多喜 丈城
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