JR西日本バス「長崎」の旅

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景気対策の「高速道路上限1,000円」に対抗して、JR西日本が条件付きながら、「JR西日本・JR四国・JR九州(北部のみ)を2日間、乗り放題12,000円」のサービスがでた。期間は5月7日から、6月29日までである。
通常、大阪から長崎までの乗車料金は往復34,680円のところ、この特典を利用すれば12,000円であるから、なんと65%引きの超格安となる。
<1日目>
新大阪発750分発のひかりレールスターに乗り、途中、姫路で友人夫妻と合流し、4人の旅である。神戸の小学校時代からの友人であり、久々でもあるから車中の会話も楽しい限りだ。

大宰府天満宮

新幹線は博多で降り、昼食後、福岡天神駅から西鉄に乗り、大宰府天満宮に向かう。日曜日でもあり、参道や境内は相当賑わっていた。学問の神様ゆえ絵馬には合格祈願の文字が目につく。境内で「猿回し」をしていて、竹馬乗り等で笑いを誘っていた。

西鉄大宰府駅
天満宮参道 .天満宮の太鼓橋
天満宮本殿 天満宮参道商店街
参道商店街 猿の曲芸

九州国立博物館

天満宮の境内から大規模なエスカレータを乗り継いで、中腹に九州国立博物館がある。外壁は総ガラス張りの評判どおり日本一と思える広大なものである。南蛮交易時代の国宝級の展示品が多くあり、流石だった。

長崎国立博物館
.博物館入り口 美術館のガラス壁

卓袱(しっぽく)料理

鳥栖から“特急かもめ”に乗り、長崎着は夕方6時であった。駅前のホテルに手荷物を置き、すぐ近くの料理屋へ急ぐ。長崎チャンポンと皿うどんとカステラぐらいしか有名なものは知らなかったが、友人が予約してくれていた卓袱料理は初めてである。なにしろ9品程が次々と出てきて多くは珍しいものが多い。最初に吸い物が出てきて、それが終らないと次の品に箸をつけてはいけない“しきたり”とは変わっている。満腹で上機嫌になった。

卓袱料理ー1 卓袱料理ー2

<2日目>

長崎駅前10時発の「長崎市内定期観光バス」に乗る。所要時間は4時間15分(5施設入場料込み3,500円)で坂の多い観光地をバスで回れるのは嬉しい。40人で満席であったため、数分後に2号車出たようだ。

長崎市内観光バス

平和公園

爆心地にある原爆資料館や平和祈念像には、中学生の修学旅行の姿も多い。アメリカ人捕虜や、イギリス人が多かった長崎に何故原爆が投下されたのか、疑問を抱きつつ資料館を見学した。

長崎原爆資料館
長崎平和公園 .平和像見学の中学生

出島

1636(寛永13)年、キリスト教の布教禁止を目的に徳川幕府の命で造られた人口の島。以後200年間、ここが日本で唯一の海外貿易の窓口となった。再現されたオランダ商館や蔵のほか、出島の全容が見られるミニ出島、考古館などがならんでいる

出島の模型 .出島屋敷内部

孔子廟   

中国人が海外に建てた唯一の廟で、創建は明治26年、72体の中国賢人の像が並ぶ、美しい中国建築様式の屋根のシビが見事である。

孔子廟

大浦天主堂

1864(元治元年)年、フランス人神父によって建てられた現存する日本最古の木造教会である。

殉教した26聖人への祈りを捧げるため、西坂の丘に向けて立つ。

大浦天主堂

グラバー邸   

長崎港をよく見渡せる丘の上にあるグラバー園は、旧グラバー邸のほか、十数棟の洋風建築が並ぶ。入門してから、2基の動く歩道を乗り継いで、一番上の旧三菱ドックハウス(修理のために船が造船所に入っている間、乗組員が宿泊した施設のこと。)から見学しながら下っていく。

見学者が一番多い人気施設で、入り口への坂の両側に沢山の店舗が並ぶ。遅めの昼食時間だったが、全日空ホテルのレストランで、今度は「ちゃんぽん」と「皿うどん」を半チャンづつ注文し本場の味に満足する。

グラバー邸ー1 グラバー邸ー2
.グラバー邸ー3 三菱長崎造船所

オランダ坂   

オランダ坂とは、居留地内の坂道を指す総称。活水女学院へ続く「活水坂」が最も当時の面影を残している。この辺りは神戸の北野坂と良く似ている。渾身の力を振り絞って急坂を登る。昔、幼少時代は、神戸で坂道には慣れていたのだが・・・・・

.オランダ坂−1 オランダ坂ー2

眼鏡橋  

古代ローマ人の石橋の技術がポルトガル人を通して長崎に伝えられ、1634(寛永11年)年、興福寺の唐僧の指導でこの橋が架けられた。水に映った姿が眼鏡にに見えることから、眼鏡橋と呼ばれる。昭和57年の水害で半壊したが、翌年再建された。

眼鏡橋
眼鏡橋風景 眼鏡橋と唐僧

26聖人殉教地 

豊臣秀吉のキリシタン禁令によって捕らえられ、1597(慶長2年)年に処刑された外国人宣教師と日本人26人のレリーフ。後にローマ法王によって聖人に列しられた。ここから少し南に万国霊廟長崎観音像がそびえ立って見える。

これを最後に1725分長崎駅発の特急かもめで帰途につく。途中、佐賀のあたりで、有明海を隔てて霞んで見える雲仙普賢岳や、吉野ケ里遺跡が見えた。博多で新幹線に乗り換え23時に帰宅。

26聖人殉教地
万国霊廟長崎観音像 26聖人記念聖堂

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博多ー長崎かもめ号

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