東北(月山〜鳥海山〜磐梯山)紅葉の旅
前回は九州の南阿蘇であったが、今回は東北の月山〜鳥海山〜磐梯山の旅行(トレッキング)に行ってきた。今回も行く前に熊が出没して危険と言う情報が流れ、心配の旅行から始まった。茨城の取手からのスタートで、いつものように雨混じりのいやな天気で、またかという気持ちで車を走らせた。常磐自動車道→山形自動車道を通り、月山インターで降りる。
旅のお供の相棒は取手に住んでいるので、私は大阪から深夜の高速バスに乗り、東京まで行く。高速バスは疲れることもあり、家内からの反対もあったが、深夜バスの経験もよいと思い、梅田から乗り込む。乗客のほとんどは若者であったが、私のような年寄りも乗っており一安心。車内は3列シートでカーテンにより独立したようになっているので、プライバシーは保たれ、シートもかなり倒せるので、少しの揺れと振動はあるが、気持ちよく寝ることはできた。
前おきはその程度にして、月山ICで降りると直ぐ前が月山である。目的の紅葉地に向かって登山道を走らせる。目的地は今夜の宿がある近場で、池の周りを歩きながら、紅葉が楽しめる。
高速道路から見る景色では、紅葉があまり進んでおらず、まだ緑々しているので、目的地での紅葉もだめかなと心配していたが、その心配も吹き飛ぶほどの紅葉に迎えられた。東北の紅葉は関西の紅葉と違い、黄色で染められるのが特徴である。
紅葉を見る人は少なく、数人おられたが、すべて写真を撮るのを目的に来ておられるのか、三脚付のカメラで黙々とシャッターを切っていた。近くに居た人にすばらいし紅葉ですねと声をかけても、そうですねとの一言が返ってくるのみで、すぐ写真に夢中となってしまう。
私もそうであるが、あまりにも美しい紅葉を目の前にすると、構図などはあまり考えず、夢中にシャッターを切ってしまった。池を一周するだけで、何枚撮ったやら。なぜか、池の周りは紅葉するのか、不思議である。
次の目的地は月山の山頂まで行くことである。ここからしばらく走るとリフト乗り場に着く。下では雨は降っていなかったが、リフト乗り場では雨が降り出し、ガスもかかって全く見通しが効かなくってしまった。ここではブナの葉っぱもすっかり落ち、寒々とした光景に変わっている。
リフトに乗って頂上へ向かうつもりであったが、これでは駄目と思っていたら、リフト乗り場では、本日より冬季により中止となりましたとのこと。晴れていたら、リフト中止ではどのような気持ちになっていたやら。頂上へは、これによりすっきりあきらめがつくことができた。
この後はまた元の位置まで下り、公園になっているブナ林を散策する。月山は主にプナの林で
覆われ、樹齢何百年の大きな木が現存する。
ブナ林の散策は傘を差さなければならず、また足元も濡れて非常に滑りやすいが、黄色に輝く紅葉は関西の紅葉のように派手ではないが、目に優しく、心が落ち着き、気持ちのよい散策となった。
トレッキングコースは周遊するコースが作られているが、これが長く、行けども行けども山奥に入ってしまう直進コースであったため、思い切って引き返す。お腹もすきだしたので、ひとまず麓の町まで下り、昼食をとる。
食事はこの地では、山菜ソバとなる。町ではソバ屋が多いが、相棒が以前行った店を思い出したことで、そこに行くことにする。かなり前なのに、すぐ目的の店を見つける。
お店はかなり大きく、入ってみると誰も居らず、営業中ですか聞いてしまった。山菜ソバは大き鍋にキノコを中心にした山菜が入れられ、これが出来上がれば、この中にソバを入れて食べるのである。色んなキノコが沢山入っている。キノコは栽培ではなく山で取れたものばかりで、実に美味しい。美味しく頂き、腹一杯にしたのはいいが、今は三時である。宿に戻っての夕食は、このためできるだけ遅くしてもらい、七時の夕食となる。夕食もほとんどが山菜であったが、独特な調理方法で美味しくつかられていたため、お腹いっぱいのことも忘れて、たいらげてしまった。
月山・地蔵沼のスライド写真は下記サイトで見ることが出来ます。
月山・ブナ林公園の写真、下記サイトからスライドショーで見れます

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